資金調達率のしくみ
無期限先物には満期がありません。だから価格を実際の現物価格に結びつけておく仕組みが別に必要です。それが資金調達率です — 数時間ごとにロングとショートのあいだでやり取りされる小さな支払いです。
無期限先物が解く問題
普通の先物契約には決まった満期日があります。満期が近づくほど価格は現物へ引き寄せられます。ところが無期限先物(パーペチュアル)には満期がありません — そのままでは契約価格が実際の価格からいくらでも離れていけます。そのずれを止める仕組みが資金調達率です。
資金調達率の動き方
一定の間隔で(実際の取引所では8時間ごとが一般的)、片方のトレーダーがもう片方に支払います。
- プラスの資金調達率 — 先物が現物より高く取引されている状態です。ロングの需要が強い合図で、ロングがショートに支払います。ロングに手じまいを促し新規を抑えることで、価格を現物のほうへ引き戻します。
- マイナスの資金調達率 — 先物が現物より安く取引されている状態です。ショートが混み合っていて、ショートがロングに支払います。価格を押し上げる圧力になります。
支払う金額は証拠金ではなくポジション全体の価値に対する割合です。ですからレバレッジを使うと、繰り返しかかる無視できない費用(あるいは収入)になります。
要点:資金調達率は取引所に払う手数料ではありません。トレーダー同士でやり取りされます。先物価格を現物に結びつけておくことだけが目的です。
偏りを読む指標として
資金調達率はどちら側に人が偏っているかをそのまま映すので、ポジションの偏りを見る指標にもなります。
- 大きくプラス = レバレッジのロングが積み上がっているということです。相場が過熱している可能性があり、ロングスクイズ(ロングを清算させる急落)が起きやすくなります。
- 大きくマイナス = ショートが混み合っています。ショートスクイズ(急騰)が起きやすくなります。
ゼロ近辺なら両側が釣り合っていて、先物が現物をよく追えているということです。
資金調達率と自分のコスト
レバレッジのポジションを資金調達の時刻をまたいで持っていると、支払うか受け取るかします。プラスが続く局面でロングを持ち続けると、価格が横ばいでも口座が少しずつ削られます。数日以上持つつもりのポジションなら必ず勘定に入れてください。
Paperex では:デリバティブパネルに資金調達率が建玉やロングショート比率と並んでリアルタイムで表示されます。偏りが積み上がっていく様子をそのまま追えます。